「『働く』ことについての本当に大切なこと」を再読した。就活のときに一度読んでおり、2019年だったと思うのでなんと3年ぶりになる、もうそんなに時間が経ったのか…。
ソフトウェアエンジニアとして働き始めてからは2年が経って、もはや働くのは日常になった。徐々に惰性の要素が増えていきている気がして、そもそも自分は何を目指して働いているのか見直したくなった。
全体をパラパラと読みつつも、主には1章をヒントにして自分にとっての働く意味について考えていた。結論として、一言で書くと自己実現というところに落ち着いた気がする。
ちなみに本書の1章で紹介されている働く意味は、次の3つだった。
- 働かなければ生きていけないから
- もっと働きたいから
- 働くのが楽しいから
働く理由を聞かれれば、誰しも生き延びるためというのは頭に浮かぶと思う。食っていけないことは無いにしても、ある一定の生活水準を保ちたいと思う。
では逆に、十分にお金があったらもう働かないのか?これは人によって分かれると思う。少なくとも今みたいな働き方でなく、「ずっとやりたいと思っていた○○をやる」とか「今と同じことはするが労働時間はもっと減らす」とか、色々出てくる。
同時に、働くとは何か?どこからが働くでどこからが趣味なのか?みたいな話もある。働く=辛くて大変と思い込みがちだが、本当にそうなのか。社会や他人に貢献することなしで、自己の欲求をみたすことにのみフォーカスして幸せになれるのか。働かない場合、暇であることに耐えられるのか。最近読んだある記事では「無職であり続けるためには才能が必要である」とあった。
働きたくないから生活保護を受けてみた。毎日が豊かになった。|相川計|note
そんな風に、働く意味を考えると色々と思考が広がるので面白かった。多くの人は働き続けると思うし、ゼロベースで「働く」の理想像を考え直すと現状とのギャップも見えやすい。本書で紹介されている3つの働く意味は、この問いを考える出発点として良いなと思った。
あとは ハックマンとオルダムの職務特性モデル や マズローの欲求段階説 といった理論は現状認識に役立つと感じたので、本書で引用されている他の研究や論文を深ぼっていくのも面白そうに思う。